2011年8月6日土曜日

イサーン人とカオニャオ

寒汰物語カオニャオカオスワイが話題になったので、こちらでもとりあげてみたいと思います。

タイ人が食べる米には二種類あります。カオスワイとカオニャオです。どちらもインディカ米ですが、うるち米ともち米という違いがあります。
下記に簡単な違いを記します。
  • カオスワイ ข้าวสวย
    • うるち米 
    • ほのかな薫りがします
    • 英語で言うジャスミンライス
    • 炊飯する前は ข้าวหอมมะลิ カオホンマリと呼ばれます
  • カオニャオ ข้าวเหนียว
    • もち米
    • 手で丸めて食べるのがマナー
カオスワイはいわゆる普通のタイ米です。
1993年の日本の米騒動の時はタイ政府が貯蔵していたカオスワイの古米が緊急輸出されたので品質もよくなく日本人には不評ですが、よいカオスワイは薫りも香ばしくなかなか美味です。
カオスワイは普通の米なので、炊飯方法は日本の米と同じです。昔は土器に入れて弱火で長時間炊いて作ったようですが、今は殆どの場合、炊飯器で作ります。

カオニャオはタイ人も好みますが、特にイサーン人(とラオス人※)はこのカオニャオを非常に好みます。
各家庭によって好みがわかれるようですが、イサーン人の少なからぬ人たちは毎日カオニャオを食べます。

(※ イサーン、つまり現在のタイの東北部はラオスと一体で文化的、言語的、人種的にもタイ人ではなくラオス人です。ただラオスとイサーンは分離されて100年以上経つので、イサーン人に残っていたラオスとの同族意識も徐々に薄れてきているようです。)


このカオニャオの食べ方ですが、ナムプリック(液状唐辛子というべきか)やガイヤーン(焼き鳥)、ソムタムの汁、スープの汁につけて食べることが多いです。
なれないと手がべたべたになるのですが、イサーン人は器用に手で丸めて食べます。




カオスワイの高級米も美味しいですが、このカオニャオは本当に美味しくて日本の米と比べても遜色ないレベルと私は思います。
イサーン人のカオニャオ好きは本当に凄まじくて、イサーン人は日本に来ようが米国に来ようがカオニャオ用のツールを買ってカオニャオを作ります。
カオニャオ用のツールはいくつかありますが、最も大事なのはこれ。


กระติบ グラティップ 日本語にすると「竹製もち米入れ」とでも言うところでしょうか。
竹の網目からカオニャオの蒸気がほどよく出ていくので、カオニャオの保存には必須です。
炊き上がったカオニャオはこのグラティップに入れて食卓に運びます。
食卓では、このグラティップから直にひとつかみ取り出して手で丸めて食べるのです。

美佳が日本に来た後もすぐにこのグラティップを新宿のアジアンスーパーで買ったほどです。
(調理方法がわからなかったので、実際には美佳の母親が日本に来るまでカオニャオはおあずけでしたが)

カオニャオを調理するうえでもう一つ重要なツールがこれです。

ซึ้งนึ่งข้าวเหนียว [sɯ́ŋ nɯ̂ŋ khâaw nǐaw] スンヌン・カオニャオ 日本語に訳すと「もち米用蒸し器」というところでしょうか。
(こちらのページの U026 から U028が参考になります)

カオニャオの作り方は普通の炊飯とはまた違います。
ます、一晩ほど水につけて準備をします。
そして下の部分の寸胴に水をいれて火にかけます。そこから湧き上がる水蒸気で蒸すのです。
カオスワイの場合は弱火で長い時間かけて炊きますが、カオニャオは強い火力で蒸します。直火だと30分から1時間くらい。家庭用のガスやIHは強力なので20分ほどで炊きあがります。
上の竹の部分は หวด [hùat] フアットと言う名前ですが、これも新宿のアジアンスーパーで売っていますが、我が家はアルミ製の寸胴でカオニャオを作っています。
二段目の底に穴があいているのがポイントです。


どこでもありそうなものですが、カオニャオ用の良いサイズがなかなか見つからなくて結構いろんな店を探し回りました。
ちなみに、先ほど出てきた スンヌン・カオニャオの最初のスン ซึ้ง だけだと、このアルミ製の寸胴を意味するようです。

この蒸し器はカオニャオを蒸す専用の道具だと思っていたのですが、ぶん左衛門さんが報告してくれたところによると、タイ北部ではカオスワイの炊飯にも使うようです。

なお、安っぽいテレビ番組の内容を真にウケたりして、この竹製カオニャオ蒸し器の蓋にはバナナの葉を使うと思い込んでいる人がいるようですw
しかし21世紀の現代ではさすがにバナナの葉ではなくて、写真のような鍋の蓋などを使います。
デザートを作る時はわざわざバナナの葉を使うこともあるようですが。

イサーンの人は例え海外に出稼ぎに行っても、なんとかカオニャオを蒸して作ろうと試行錯誤するみたいです。
その結果、痛ましい事件も起こっています。


十数年前、タイ人海外出稼ぎ労働者が謎の病気で死亡する事件が相次いだのだそうです。
しかもイサーン出身者ばかり。原因はいまだに不明ですが一説には、フアット หวด(竹製蒸しかご) の代わりに塩ビパイプを使ったために毒性の化学物質が発生し体内に入ったのではとか。

原因はいまだ不明とのことですが、カオニャオ好きのイサーン人ならありえそうな話です。
笑えるような笑えないような話というとこもまたイサーンぽいですね。

ちなみにこういう原因不明の突然死はタイ語で โรคไหลตาย [rôok lǎy taay] と呼ばれているそうです。


ともあれ、うちもUSに引っ越してからもこの寸胴で蒸したカオニャオをグラティップに入れて食べています。一週間に一度はカオニャオを食べてますね。
2歳の尼羅もカオニャオが大好きです。おかずは食べなくてもカオニャオだけは美佳や私の分がなくなるまでパクパク食べています。

さすがは、半分イサーン人ですね。





本エントリは下記の下記の方々にご協力頂きましたが、特に @akaguma さんには貴重な情報をたくさん頂きました。


@akaguma さん、@bunzaemon_Japan さん @heeroo22 さん @kazuhitoSato さん @corosuke_kite さん @zunkoro さん @tmn4001 さん @saphanmai さん、MetaBear さん


皆さん、ありがとうございました。





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